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〈熊本県八代市〉稲本薫さん

★【2024年米】稲本薫さん 自然栽培米稲本1号

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【令和6年産 2024年度産】稲本薫さん 自然栽培米稲本1号

塩害にも異常気象にも負けない 稲本1号イネヒカリ

い草の産地として、緑豊かな水田が広がる八代の地。 ここに自然栽培米の巨匠と呼ばれる八代を代表する自然栽培米農家の稲本薫さんがいます。 無肥料・無農薬歴35年以上。 常日頃、「自然栽培米を作ることで、地球の浄化を行いたい」と語る志熱き生産者です。 稲本さんは熊本日日新聞で35回にもわたり連載をされ、【自然栽培米作り、1年目から農薬いらない】を単行本化され多方面から注目を集められております。

地球の悪戯

2016年熊本を襲った熊本地震。 八代海に面する干拓地エリアの田んぼで、用水路の水ではなく、地下水を汲み上げて、一晩だけ流した田んぼがありました。 本来であれば実が熟して稲穂が垂れていく季節に入っても、稲は真っ直ぐ立ち上がった状態で、徐々に黒ずんでいく稲穂。 塩害でした。 一晩だけ流した地下水の中に、地震の影響で塩分が入り込んでいたようです。 塩害が発生する際の塩分濃度は人が舐めても分からないほど少量からでも生じます。

変わり者が見つけた「変わり穂」

徐々に枯れていくアキタコマチとヒノヒカリの田んぼの中に、 周りより少し背が高く、熟して、収穫可能な稲がポツン、ポツンと点在していました。 今までも少し背が高い稲、そういった「変わり穂」の存在は見つけられていましたが、他の稲と一緒に収穫されていました。 しかし、この塩害を耐え抜いた稲に、稲本さんは可能性を感じ取りました。 これらの塩害を耐え抜いたアキタコマチ、ヒノヒカリだけを収穫、集めて、翌年小さな田んぼで栽培されました。

多様性のある稲本さんの自然栽培田んぼでは、ジャンボタニシと日本タニシが共存しています。 翌年に収穫できた米を食べた感想は、今まで自家採種を続けたアキタコマチ、ヒノヒカリに遜色ない味わい。 自分だけの感想では説得力がないと、知り合いの方にも食べて欲しいと配られ、みなさんからも好評を得ました。 特に玄米で炊いた状態では、今までの米に比べ、すっきりとした味わいで食べやすいという感想を得ることができました。 なぜそのような結果になったのか稲本さんなりに考察すると、稲本1号は、通常のアキタコマチと比べると玄米の色味が淡く、透明感がある。 それは米糠の層が薄くなったためではないかと言われます。 そのことが玄米で食べた際の味わいに影響していると。

自然界からのギフト

2016年これらの塩害の発生した田んぼで見込んでいた収益は100万円以上。 それだけの収益がなくなったが、「稲本1号」という、 「塩害にも、異常気象にも負けない米」を自然界からギフトとして受け取ったと。 塩害で枯れていく稲たちは悲劇的な景色だったと思います。 しかし、この中からでも新しい稲を見つけ出すことができたのは、毎年自家採種を繰り返す自然栽培農家で、常に自然を観察し続ける稲本さんだったからこそ受け取ることができたギフトでした。


品種

稲本1号

生産者

稲本薫

生産地

熊本県八代市

農法

自然栽培

種情報

自家採種8年

サイズ・内容量

3㎏・5㎏

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