コレクション: 上野升久さん(上野農園)

生産者 上野升久
生産地 熊本県菊陽町、大津町、熊本市西区松尾町
主な生産物 お米、人参、玉ねぎ、白菜、水菜、山芋、ニラ、チンゲン菜、ズッキーニ、じゃがいも、ゴボウ、など
農薬の使用 なし
肥料の使用 なし

「“はまる”農業に出会った」

上野さんにとって、ピュアリィとの出会いが「これほどまでに“はまる”農業になった」と話されます。

「ピュアリィの存在と自然栽培知ってから”これやりたい”って直感で思ったんですよね。今は自然栽培やる為に農業してるんです。」笑いながら話されるその姿の奥には、崩れることの無いであろう固い決意が見えます。
「ただ、始めは自然栽培といっても何も分からず見よう見まねでやってました。でも全然ダメでしたね。ほぼ全滅だったんですよ。」

今では笑い話として語ってくださいましたが、当時は相当なショックを受けられたことと思います。

その失敗も前向きに捉えられ、その後はピュアリィ主催の講演会や自然栽培全国普及会の研修などにも積極的に参加されるようになりました。
「今では『土づくり』の大切さを、この失敗で学ばせてもらいました。」辛い過去も今に繋がっているんだと、この言葉から教えていただきました。

「土作りの成果」

上野さんの土づくりの成果は、土自体、そして作物に現れ、今喜びとして実感しているそうです。

「少しづつ実感が出てきました。どの作物でもそうですが、収穫をした後の耕した土から感じるんです。さわった時に伝わるものがあるんです。」この上野さんの言葉から、目で見えるものだけではない、五感で感じ取ることができる素晴らしさが自然栽培にはあるんだと改めて実感しました。

上野さんは多品目の作物を作られていますが、そのきっかけを聞いてみると「ほぼ農業経験ゼロで自然栽培を始めたので、何が出来るのか分からなくて。ここの土に何が合っているのか、これからはっきりしてくると思います。でもまずは、何でも出来るのかもしれないという可能性を持って取り組んでいるからですかね。」良い作物を出したいという上野さんの想いが、多品目栽培に繋がっています。

「野望」

農業経験ゼロからの自然栽培・来年は出来るという諦めない姿勢・多品目への挑戦と、常に可能性を信じて取り組まれている姿がとにかく印象的でした。
その信じる気持ちは、自然栽培の未来へと繋がり上野さんの野望となっています。
「きっとこれから自然栽培取り組む農家が増えます。いや、全て自然栽培になりますよ。絶対。」

現在では自然栽培に取り組む生産者さんが年々増えていますが、これほどまでに自然栽培に対する可能性を信じ、言い切れる上野さんには改めて自分の気持ちを正された思いでした。

「いつか、今自分が師と仰いでいる先輩達のように、自分の周りに若者が集まりどんどん自然栽培が広まっていくような環境にしたい。そうなることで、もっと沢山の消費者に届けることができます。そうしたらきっと良い世の中になります。」その確信に満ちた言葉から、これからの自然栽培の発展を確かなものだと感じさせてくれました。

“良い作物を作る”それだけでなく、これからの世の中まで視野を広く見据え取り組まれる上野さんの、今後の活躍をぜひご期待ください。

 関連商品