コレクション: 西田淳一さん(にしだ果樹園)

生産者 西田淳一
生産地 熊本県玉名郡玉東町
主な生産物 桃、ハニーローザ(すもも)、太秋柿、ゴールドキウイなど
農薬の使用 なし
肥料の使用 なし

<月の満ち欠けに合わせて収穫する”月読み果実”>

熊本県玉東町の地で、2006年より果樹の自然栽培に取り組む西田さん。
桃、ハニーローザ(すもも)、太秋柿、ゴールドキウイなど、無農薬では”不可能”とさえ言われ続けていた果樹の自然栽培に長年取り組まれています。

”不可能”とさえ言われた果樹の自然栽培に挑む

西田さんは2000年に地元熊本へ帰省し、ご実家の果樹園の跡継ぎとして、果樹園の仕事を始めました。 元々は自然栽培の”し”の字も知らない中での、スタートでした。

当たり前の様に化学肥料・農薬を散布する毎日。 ただ、続けていく内に、大量に投下される農薬に疑問を感じ始めます。

「何十回と散布される農薬。その農薬をたっぷりと付着した果樹を、自分だったら食べたくない。」 徐々にそういう気持ちが強くなっていった西田さん。 環境配慮型の農業にアンテナを張る中で、ご縁が重なりピュアリィとの出逢いがありました。  「当たり前の様に使用される農薬・肥料に疑問を感じた」のが、西田さんの自然栽培を志す一歩でした。

「『農薬も肥料も使わない自然栽培。こんな農法があるのか!』と、最初は驚きましたね。でも、『せっかく地元熊本に帰ってきたからには、環境にも人にも優しい自然栽培をやりたい』と強く思うようになりました。」

ピュアリィとの出逢いをきっかけに、西田さんは2007年から小面積ずつ自然栽培に取り組み始めました。

”昆虫たち”が西田果樹園の従業員

西田さんのゴールドキウイは、苗木から一切農薬・肥料を使用していません。 苗木から、自然栽培一本で育てています。

果樹は元々虫や病気の被害を受けやすく、大量の農薬・肥料が一般的には使用されます。 自然栽培の西田果樹園では、農薬・肥料の代わりに、自然に暮らす”昆虫たち”が活躍します。

「私の果樹園では、農薬を使わない分、多様な生物が暮らしています。例えば、今生まれたばかりの蜘蛛の子供たちは、桃に被害を与えるダニなどの虫を捕食してくれます。」

慣行栽培の世界では、「虫=害を与える害虫」として農薬を使って徹底的に駆除をします。 しかし、西田さんは「虫はにしだ果樹園の従業員」という表現をし、自然と調和した果樹園作りをされています。

西田さんは、生き物と植物が混在し、生命が多様化した自然環境を果樹園に再現しています。 また、月の満ち欠けにあわせた「草刈り、剪定、収穫」などを行うバイオダイナミック農法を実践しています。 その農法で育った果実は、「月読み果実」として全国的に大変人気です。