コレクション: 森田良光さん
生産者 森田良光
生産地 熊本県宇城市
主な生産物 里芋、生姜、セロリなど
農薬の使用 なし
肥料の使用 米糠、もみ殻
宇城市小川町の「森田良光さん」「加代子さん」ご夫妻は有機農業歴45年という大ベテランで、熊本有機農業研究会や、有機JAS認定、農業委員会など、多くの要職も務められる今、熊本にはなくてはならない存在です。
農薬・化学肥料不使用。ご自身が育てられたお米の米糠ともみ殻を畑に還し栽培されています。ご自身の畑や田んぼからからでたものだけを使用し、循環されています。
「健康は食べ物から」だから「無農薬は当たり前」結婚される前から、お2人ともその意識は高く、現在に至るまで45年もその思いは変わることはありません。
日本が高度成長する1960年代頃から始まり、70年代生まれの子どもたちは、すでに、農薬、化学肥料、食品添加物、自然から遠のいたものばかりを食べていました。
「こんなものばかり食べていたら、必ず、病気になる!」お2人は、いのちを守る農業をやりたい!と思いを強くされたそうです。
また、ベトナム戦争で大量に使用した枯葉剤(除草剤)については、多くの犠牲者をだし、ベトちゃんドクちゃんの姿などを見て、その使用は絶対にダメだと感じられました。
ハウスビニールも、石油資源の無駄遣いをしないために、使えなくなるまで再利用をされています。自然に寄り添った農業や生活を実践されています。
当時を振り返って、加代子さんはおっしゃいます。
その頃そんな環境のなかにあって、「医者でも、研究者でもないけれど」「1人の農家」であるご主人良光さんが、ご自身が大切に育てられ、食べる方にお届けされる野菜の箱に、「健康は食べ物から」という信念を、その思いを込めて、毎回お手紙にして入れていたそうです。
現在森田さんは、4棟ほどのハウスで作られていますが、1棟ずつ苗をまく時期を変えたり、ハウスの裾をわざと開けたり、屋根を開けたりと棟ごとに様々なパターンを試され、常に実験をしながら、作物にとって、また作業の面でも最適な方法を突き詰められていました。
ハウス内を見て回っていると、アブラムシが沢山発生し元気がなくなったセロリの株を発見しました。
そこにはそのアブラムシを食べに、てんとう虫やカタツムリの益虫もいました。
セロリ栽培にはアブラムシがどうしても発生しやすく、株に発生すると根っこごと引き抜いて他のセロリに被害がおよぶことを防がれています。
森田さんのお話によると、他の産地の例では、アブラムシを食べる益虫であるてんとう虫を増やしたくて、あえてアブラムシを呼び込み増やしましたが、自然界のバランスは人為的にそう簡単にはとれずに、害虫の被害がよりひどくなった事例もあるそうです。
森田さんは自然を相手にしているのだから、虫や作物のバランスを崩さずに、いかに自然に近いやり方で行うことが大事なのだと言わます。70歳も近くなり、さすがに体力も落ちるこれからも見据えて、少しでも良いものが採れるように常に工夫をされています。
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