【数量限定・予約商品】農薬肥料不使用　梨(秋月) （高塚さん）

高塚さんの梨園のある“熊本県荒尾市”は、西側は有明海に面し、炭鉱の町として栄え、万田坑は世界遺産に登録されています。荒尾市は梨の産地として有名で、100年以上前から栽培されている歴史があります。

若い頃からお母様が営まれている梨園を手伝い、消防士を定年退職した60歳を機にさらに新しいチャレンジを始められました。

「虫も、台風も、全部は持っていかっさんけんよかたい」


6月下旬に訪れた際には、摘果と袋掛け作業が終了して、残した実がピンポン玉より一回り大きいくらいに成長していました。
 木の高いところに残っていた摘果し忘れた梨


2020年までは花が咲く前に一度殺菌剤を使用していたが、年々梨の樹の状態が良くなっている実感があり、2021年から何も薬剤を使用せず、農薬肥料不使用で梨の生育を見守っています。

梨の葉に毛虫やダニがところどころ見られるのですが、年々薬剤を使う量を減らすごとに害虫の発生量も減少していったそうです。
仮に害虫がいても、その虫たちを食べてくれる虫がいる。
下手に薬剤を使って、生態系のバランスを崩すより、虫たちの営みを信じて、ぐっと我慢して見守るそうです。


最近になってようやく、「虫も、台風も、全部は持っていかっさんけんよかたい」そんな心境に立てるようになったそうです。(熊本弁で、虫も、台風も、全部の梨の実はもっていったりはしないから大丈夫)

ただ、カミキリムシだけは放っておくと梨の樹に卵を産み付け、幼虫が内部を食い荒らしてしまいます。
樹液を吸いあげられなくなると樹が弱ってしまうため、毎日見回って防除するそうです。

 梨の樹を毎日見回る高塚さん。


樹成りで熟成させ、最高の食べごろで収穫して出荷します！
 樹成りで食べ頃を迎えた梨。


一口食べて頂ければ、果汁のみずみずしさと、すっと入っていく自然の甘さを実感頂けると思います。
豊水の次は、秋月、新高と続きます。

園内の草刈りは最小限に抑えて、意図的に草を残すことで天然のマルチとなり土の乾燥を防ぎ、枯れた草は土を肥やしていきます。

梨以外にも広葉樹を植えて、原木椎茸の栽培に使用したり、農薬肥料不使用で野菜の栽培を始めてみたり、20年ぶりくらいに梨園の下にある小川から蛍が飛んできて、園内を舞っていたそうです。

高度経済成長期より以前の、高塚さんが幼少期を過ごした時代には当たり前だった風景を、この梨園でまた見れるように、次の世代があの風景を体験できるように、高塚さんのチャレンジは続いていきます。